ご両親とも仏教の家の出自ながら、外地で主の奇しき御業により信仰に導かれ、敗戦で一挙に全財産を失ったものの、巨万の富にも優る信仰を持ち帰えられました。そして、ご両親を起点に子供8人とその連れ合いや孫など24名の方が信仰に導かれたことを、ご両親とご自分の信仰の軌跡をたどり、主の憐れみと恵みへの感謝と応答について証しをしてくださいました。
奨励の最後に、愛唱讃美歌579の4番を引用され、ご自身の<信仰的命題>を語って下さいました。以下にその部分を転載させて頂きます。
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<主を仰ぎ見ればの詩> 讃美歌579-4番 つゆほど功の あらぬ身をも
潔めてみくにの 世嗣となし
輝く幕屋に 住ませたもう
わが主の愛こそ かぎりなけれ
私共は、イエスキリストを信じることによって、つゆほどの功がないにもかかわらず神様から、一方的に罪許され、神の子、神の相続人として永遠の御国に入ることが許されています。
私共のこの世の生活は、御国に至る旅路・仮住まいに過ぎません。永遠の御国の生活に比べれば、この世の旅路は大海の一滴に過ぎません。しかし、この世の旅路・仮住まいにあくせくして悩み苦しんいるのが、私共人間の罪深い性でもあります。
この世の旅路の終わりが次第に見えてきた私の、この世での残された行程を、主の憐れみと恵みに応答するために、いかに生き、少しでも主の御栄えを表すことができるかが、信仰的命題であります。
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