降誕前第9主日礼拝 説教 「信仰の柱」

日本基督教団藤沢教会 2018年10月28日

【旧約聖書】ヨブ記 38章1~18節
1 主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。

2 これは何者か。
 知識もないのに、言葉を重ねて
 神の経綸を暗くするとは。
3 男らしく、腰に帯をせよ。
 わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。

4 わたしが大地を据えたとき
   お前はどこにいたのか。
 知っていたというなら
   理解していることを言ってみよ。
5 誰がその広がりを定めたかを知っているのか。
 誰がその上に測り縄を張ったのか。
6 基の柱はどこに沈められたのか。
 誰が隅の親石を置いたのか。
7 そのとき、夜明けの星はこぞって喜び歌い
   神の子らは皆、喜びの声をあげた。
8 海は二つの扉を押し開いてほとばしり
   母の胎から溢れ出た。
9 わたしは密雲をその着物とし
   濃霧をその産着としてまとわせた。
10しかし、わたしはそれに限界を定め
 二つの扉にかんぬきを付け
11「ここまでは来てもよいが越えてはならない。
 高ぶる波をここでとどめよ」と命じた。

12お前は一生に一度でも朝に命令し
 曙に役割を指示したことがあるか
13大地の縁をつかんで
 神に逆らう者どもを地上から払い落とせと。
14 大地は粘土に型を押していくように姿を変え
 すべては装われて現れる。
15しかし、悪者どもにはその光も拒まれ
 振り上げた腕は折られる。

16お前は海の湧き出るところまで行き着き
 深淵の底を行き巡ったことがあるか。
17死の門がお前に姿を見せ
 死の闇の門を見たことがあるか。
18お前はまた、大地の広がりを
   隅々まで調べたことがあるか。
 そのすべてを知っているなら言ってみよ。

【新約聖書】ルカによる福音書 12章13~31節
 13群衆の一人が言った。「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」14イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」15そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」16それから、イエスはたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作だった。17金持ちは、『どうしよう。作物をしまっておく場所がない』と思い巡らしたが、18やがて言った。『こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、19こう自分に言ってやるのだ。「さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめ」と。』20しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。21自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」

  22それから、イエスは弟子たちに言われた。「だから、言っておく。命のことで何を食べようか、体のことで何を着ようかと思い悩むな。23命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ。24烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか。25あなたがたのうちのだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。26こんなごく小さな事さえできないのに、なぜ、ほかの事まで思い悩むのか。27野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。28今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことである。信仰の薄い者たちよ。29あなたがたも、何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。また、思い悩むな。30それはみな、世の異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要なことをご存じである。31ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。


「信仰の柱」




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